■LFHF
自律神経を形成する交感神経と副交感神経の全体のバランスを表しており、
表示される数値は交感神経の活性度になります。
数値が高いと交換神経優位、数値が低いと副交感神経優位を表します。
【まめ知識】
交感神経は、緊張している時や、活動的な時に優位になり、心臓では心筋収縮力の増強と心拍数の上昇が起こり、さらに末梢血管の収縮に繋がります。(日中、活動時など)
副交感神経は、落ち着いてリラックスしている時に優位になり、心筋収縮力の減弱と心拍数の低下、そして末梢血管の拡張が起こります。(夜間、睡眠時、安息時など)
自律神経は周囲の状況に応じて交感神経と副交感神経を自動的に切り替えを行っていて、シーソーのようにどちらかが優位になれば、もう一方が抑制されます。自律神経は、バランスがとても大切です。
【算出方法について】
個人差(年齢や疾患を含む)や測定条件によっても数値が変わる事から、心電くんでは、特徴の異なる3種類の算出方法を採用しています。
Welch法:ノンパラメトリック推定法の1つ。取得する心電波形にノイズ成分が少ない必要があります。(ECG・詳細に表示)
AR法:パラメトリック法の1つ、自己回帰モデルによる周波数解析。短い計測の場合、パワメトリック法はノンパラメトリック法よりも精度がよいとされます。(ECG・詳細に表示)
Lomb.法:天文物理学者により開発された方法。欠落のある取得データから推定できるデータのノイズに強い方法です。(心電図一覧・ECG・詳細に表示)
■SDNN
R波とR波の間隔の標準偏差を表します。単位はms(ミリ秒、1000分の1秒)です。
心電図は主にP波、QRS波、T波から成り、R波と次のR波の間隔を計測し、ばらつきを数値で表します。
数値が高いほど、心拍の変動(揺らぎ)があり、心拍の変動があることが正常と言われています。
■リズム
心拍の速さリズム(律動)を表示します。
100拍/分より早いと頻拍、50拍/分より遅いと徐脈と表示されます。
■短時間の脈の不正
短時間の脈の不正を検出した回数が表示されます。
■心拍数(拍/分)
計測された1分間あたりの心臓の拍動の数です。実際の計測は30秒ですが、1分間あたりに換算しています。
■心拍の乱れ
30秒の計測の間に特に乱れがあった場合に、心電図一覧には【あり】、詳細画面には乱れの割合が表示されます。
■ECG(心電図)に表示される記号
N:正常な拍
S:心臓の心房側(上室性)に乱れがある(体動やノイズによる可能性もあります。)
V:心臓の心室側(心室性)に乱れがある(体動やノイズによる可能性もあります。)
■心拍ヒストグラム
計測時間内の心拍回数をヒストグラムで表示しています。
横軸は心拍数、縦軸は心拍のカウント数で、波形の傾向が分かります。
揺らぎが大きければグラフの幅が広がった山になり、逆にストレスがあれば、揺らぎが減るので幅の狭い山になります。
■RR間隔のローレンツプロット
縦軸に1拍前の値、横軸に今の拍の値をプロットしたものが、ローレンツプロットです。
下記図の通常(オレンジエリア)内に、点の集合が斜めの線に沿って細長く表示されると、心拍の揺らぎがある状態です。点が一点に集中して表示されていると心拍の揺らぎがない状態です。
一般的に揺らぎが大きい方が、ストレスを感じていないと言われています。不整脈エリア(青色)内に、点が散らばっていると不整脈の可能性があります。